【FFmpeg】動画の速度を変更する方法

今回はFFmpegを使用して、動画の速度を変更する方法について説明します。

動画の速度を変更するコマンド

FFmpegを使用して動画の再生速度を変更するには、以下のコマンドを使用します。

1

ffmpeg -i "input.mp4" -vf setpts=PTS/1.1 -af atempo=1.1 "output.mp4"

コマンドの詳細説明

このコマンドは、入力ビデオファイル（input.mp4）の再生速度を変更し、出力ファイル（output.mp4）に保存します。各オプションの意味は以下の通りです。

• ffmpeg: FFmpegコマンドラインツールの呼び出し。
• -i “input.mp4”: 入力ファイルを指定。
• -vf setpts=PTS/1.1: ビデオの表示時間スタンプ (PTS) を1.1で割ることで、ビデオの再生速度を1.1倍に変更。
• -af atempo=1.1: オーディオの再生速度を1.1倍に変更。
• “output.mp4”: 出力ファイルを指定。

コマンドの効果

このコマンドは、ビデオとオーディオの再生速度をそれぞれ1.1倍にし、結果を output.mp4 に保存します。これにより、動画の再生速度が10％速くなります。

参考

• FFmpeg setpts, asetpts
• FFmpeg atempo