知らずに多重地獄になりつつあるSES界隈について
ネットの記事で多重下請け構造を辞めようとというのがあって、酷かったので私見をまとめました。
健全な界隈と不健全な界隈
ここで図に記しているSIerは元請けという間隔でお読みください。
不健全なSES界隈
SES企業同士で案件を回し合って下請けからの仕事を更に多重化しています。
健全なSES界隈
発注者にSESで入ってSIerとのやり取りを助ける、またSIerとの直取引で健全化を図る狙いのようです。
健全であるように見える
ただこれは健全化を図っているように見えますがSIerと取引するためには実績や信用がないと取引することが出来ず、SIerからの多くのSES企業が締め出される可能性が高いです。
また一部の取引可能なSES企業に何らかの手を使って経由して人を入れる可能性が出てきます。
発注者もエンジニアなどを使わずにコンサルを入れるかと思います。
営業努力を怠るSES企業
昨今では自社で営業するのではなく営業会社を通す事が多くなりました。
これは確かに今までの多重下請け構造ではないですが、営業会社を経由しているので自社の営業力が育ちません。
また社員を1人で送り出したりするため会社のチーム力など上げることも難しくなります。
商流を上げるべし
本来であれば営業努力を行い、商流を上げることによって単価が上がり多くの利益を生むことが出来ます。
現状、営業会社の出現によりその商流を上げる努力をしない企業が増えています。
企業ごと方針は違うので否定はしませんが、チーム力を上げ自社が元請けになれるように頑張るのが一番儲けが出る可能性が高いです。
ただ薄利多売で人売りをする分には営業会社に営業を丸投げして社員を送り出すのが簡単です。
まとめ
- 多重下請け構造の原因は企業同士で案件のやり取りをしているから
- 健全化した場合に多くの企業が死ぬ。
- 営業会社の利用判断は考える必要がある。
- 商流を上げれば利益も増える。
- 商流を上げる必要がなければ営業会社を利用する手もある。