ChatGPTから自宅PCを直接操作できるRemote Desktop Commanderを試した — Windowsで詰まった点と料金
ChatGPTから自分のWindows PCへ接続して、ファイル操作やターミナル実行ができるRemote Desktop Commanderを実際に試しました。導入手順、接続確認、npxが警告だけで止まったときの回避方法、無料枠とPro料金までまとめます。
ChatGPTから自宅PCを直接操作できるRemote Desktop Commanderを試した — Windowsで詰まった点と料金
ChatGPTから、自分のPCを直接操作できるようになりました。
今回使ったのは Remote Desktop Commander です。
普段のChatGPTやクラウド上の実行環境ではなく、
ChatGPT
↓
Remote Desktop Commander
↓
自分のWindows PC
↓
ファイル / ターミナル / プロセス
という経路で、自分の実機へコマンドを送れます。
実際にWindows PCを接続し、ChatGPT側から pwd を実行できるところまで確認できました。
この記事では、
- Remote Desktop Commanderで何ができるか
- ChatGPTから自分のPCを接続する方法
- Windowsで
npx ... remoteが警告だけ出して止まったときに試したこと - 実際に通った起動コマンド
- 月額料金
をまとめます。
Remote Desktop Commanderとは
Desktop Commanderは、AIからローカルPCのファイルやターミナルを扱えるMCPサーバーです。
Remote MCPを使うと、ChatGPTやClaudeなどのWebクライアントから、離れた場所にある自分のPCへ接続できます。
公式サイトでは、Remote MCPについて次のような用途が案内されています。
- ローカルファイルの読み書き
- ターミナルコマンド実行
- プロセス操作
- コードやRepositoryの確認・修正
- サーバーやログの確認
- スマートフォンから自宅PCを操作
公式:
ChatGPTから使うと何が変わるのか
通常のChatGPTだけなら、こちらのPCにあるRepositoryやファイルを直接見ることはできません。
Remote Desktop Commanderをつなぐと、ChatGPT側から、
このPCのgit statusを確認して
や、
C:\develop\workspace\example を開いてテストを実行して
のような依頼ができるようになります。
つまり、スマートフォンのChatGPTからでも、
スマホ
↓
ChatGPT
↓
Remote MCP
↓
自宅PC
↓
git / npm / Docker / Python / ローカルファイル
という使い方が可能になります。
クラウド側へ開発環境を作り直すのではなく、普段使っている実機そのものをAIの実行環境にできるのが大きな違いです。
PC側でRemote Deviceを起動する
公式セットアップでは、操作される側のPCで次を実行します。
npx @wonderwhy-er/desktop-commander@latest remote
Node.js 18以上が必要です。
公式ドキュメントによると、起動するとブラウザでデバイス認証を行い、PCがRemote Desktop Commanderのデバイスとして登録されます。
Remote Deviceはフォアグラウンドで動くため、接続中はターミナルを閉じないようにします。
Windowsで警告だけ表示されて進まなかった
今回はWindows環境で最初につまずきました。
環境は、
Node.js v24.13.1
npm 11.8.0
Desktop Commander 0.2.51
でした。
最初に、
npx @wonderwhy-er/desktop-commander@latest remote
を実行すると、
[DEP0040] DeprecationWarning:
The `punycode` module is deprecated.
という警告が表示されたあと、Remote Deviceの起動メッセージまで進みませんでした。
uuid や glob のdeprecated warningも表示されましたが、これらの警告そのものは即座にエラーという意味ではありません。
問題は、その後に本来表示されるはずの、
Starting MCP Device...
などへ進まなかったことです。
バージョンを確認する
まずnpm上の最新版を確認しました。
npm view @wonderwhy-er/desktop-commander version
このときは、
0.2.51
でした。
実際に起動できたコマンド
今回のWindows環境では、パッケージと実行するCLIを明示すると起動できました。
npx --yes --package="@wonderwhy-er/desktop-commander@0.2.51" desktop-commander remote
ポイントは、
npx <package> remote
ではなく、
npx --package="<package>" desktop-commander remote
の形で desktop-commander CLIを明示的に呼び出したことです。
将来バージョンが更新された場合は、まず、
npm view @wonderwhy-er/desktop-commander version
で現在の最新版を確認した方が安全です。
公式の基本手順はあくまで、
npx @wonderwhy-er/desktop-commander@latest remote
なので、上のコマンドは今回の環境でのトラブルシューティングとして扱っています。
ChatGPT側へRemote Desktop Commanderを追加する
PC側を起動したら、ChatGPT側にもRemote Desktop Commanderを追加します。
今回使ったChatGPT Pluginはこちらです。
同じRemote Desktop Commanderアカウントで認証し、ChatGPTと接続します。
公式のRemote MCP endpointは、
https://mcp.desktopcommander.app/mcp
です。
接続後は、ChatGPTに例えば、
Remote Desktop Commanderで接続中PCのpwdを実行して
と頼めます。
実際にpwdを実行してみた
接続後、ChatGPTからPCへ pwd を実行しました。
結果は概ね次のような場所でした。
C:\Users\<user>\AppData\Local\npm-cache\_npx\...\
node_modules\@wonderwhy-er\desktop-commander\dist
Remote Deviceをnpxから起動しているため、最初のカレントディレクトリはDesktop Commander自身の実行場所になっていました。
重要なのはパスそのものではなく、
ChatGPT → Remote Desktop Commander → Windows PC
の経路で実際にコマンドが実行され、結果がChatGPTへ返ってきたことです。
ここまで通れば、次は対象Repositoryへ移動して、
Set-Location C:\develop\workspace\example
git status
のような操作もできます。
料金
2026年9月20日時点の公式料金は次の通りです。
| プラン | 月額 | Remote MCP |
|---|---|---|
| Free | $0 | 10,000 tool calls / 月 |
| Pro | $20 | Unlimited tool calls |
FreeでもChatGPT、Claude、その他MCPクライアントから利用できます。
公式料金:
また、Remoteサービスを使わず、ローカルMCPサーバーとして利用するDesktop Commander本体は無料・オープンソースです。
つまり、ChatGPTからインターネット越しに自分のPCへ接続したい場合はRemote MCPの無料枠またはProを使い、同じPC上のMCPクライアントからだけ使うならローカル版という選択肢があります。
10,000 tool callsでどのくらい使えるのか
Remote MCPでは、AIがPC側のツールを呼び出すたびにtool callを消費します。
例えば、
ディレクトリ一覧を取得
ファイルを読む
git statusを実行
テストを実行
ログを読む
ファイルを編集
といった操作が積み上がっていきます。
単発でPCを確認したり、軽い開発作業をしたりする用途なら、まずFreeの10,000 callsから試して利用量を見るのがよさそうです。
一方、AIエージェントへ長時間のRepository調査・実装・テストを何度も任せる運用では、tool call数は増えやすくなります。
セキュリティ面で気をつけること
これは便利ですが、権限はかなり強力です。
AIから、
- ローカルファイルを読む
- ファイルを書き換える
- ターミナルコマンドを実行する
- 実行中プロセスへアクセスする
ことが可能になります。
そのため、最初は、
pwd
git status
ディレクトリ一覧
ファイル読み取り
などの読み取り中心の操作から確認する方が安全です。
不要になった場合はRemote Deviceを実行しているターミナルで Ctrl+C を押せば接続を切れます。
公式セットアップでは、管理画面から個別デバイスのRevokeや全デバイスのRevokeも可能です。
ChatGPT Workとの違い
個人的に一番面白いのはここでした。
ChatGPT Workなどのクラウド実行環境では、AI用の別環境で作業します。
Remote Desktop Commanderでは、
いつものPC
いつものRepository
いつものNode.js
いつものDocker
いつものGit設定
をそのままAIへ触らせられます。
つまり、
クラウドへ作業環境を再現する
のではなく、
AIを自分の作業環境へ接続する
という考え方です。
特にスマートフォン中心で指示を出したい場合、
スマホからChatGPTへ話しかけて、自宅PCで実際の開発作業を進める
という構成が現実的になります。
まとめ
今回確認できた流れは次の通りです。
1. ChatGPTへRemote Desktop Commanderを追加
2. Windows PCでRemote Deviceを起動
3. デバイス認証
4. ChatGPTと同じアカウントで接続
5. ChatGPTからpwdを実行
6. Windows PC上でコマンドが実行されることを確認
通常の起動コマンドは、
npx @wonderwhy-er/desktop-commander@latest remote
です。
今回のWindows環境ではここで止まったため、
npx --yes --package="@wonderwhy-er/desktop-commander@0.2.51" desktop-commander remote
のようにCLIを明示すると接続できました。
そして料金は、2026年9月20日時点で、
Free: $0 / 月、10,000 tool calls
Pro : $20 / 月、Unlimited
です。
自分のPCをそのままChatGPTの実行Workerとして使えるので、特に「スマホから指示して、実作業は自宅PCで進めたい」という使い方とはかなり相性がよさそうです。